長い電話

 昨日は、凄まじい暑さだったからもしれないが、父は大人しかった・・・といいたいが、そうでもなかった。父の全ての動きを見ていたわけではないが、大体、16時半から19時まで、ずっと固定電話の傍に座り、ずっと電話をかけ続けていた。最初の30分ぐらいずっと、その姿を見ていたのだが、だんだん見ているこっちがつらくなり、その場を離れた。でもさすがにまずいと思って、夕方7時ごろ、戻ると、まだ電話をかけていた。私の姿を見て、さすがにまずいと思ったのか、やっと離れた。ことごとく、周りから嫌われて、誰も電話に出てくれない。電話に出ても、父にとっては不快な情報が示されるだけである。つまり、父の居場所は元の職場には無く、父が受け持つ授業もないこ

とを再確認するだけである。その日の食事は、そうした不快な感情を引きずっていたのか、母の食事に文句をつけたりしていた。そしてその日はそのまま就寝。

あと、父のように急に訳の分からない行動を示すような事例は血管性認知症ではないのかというアドバイスを頂いた。この場合、もしかしたら、完全には治らないにしても薬の服用である程度回復するかもしれないとのことである。

何とか病院に行かせたいのだが、父は拒絶している。どうすれば良いのか。

 

 ここからは、これまでの話のまとめである。

 4月の半ばからの発症から5月の間、6~7回は職場に押しかけたと思う。今は、まだ症状がそれほど進行していないからなのか、方向感覚はそれほどおかしくなっておらず、ちゃんと帰ってこられる。とはいえ、職場の人々に聞いたところによると、転倒したりしたようである。とにかく、おっかないのだ。転倒そして骨折ということだけは何とかやめて欲しい。

 仕事の手を休めて、父の相手をして下さった職場の方々には本当に感謝している。