また、メモ帳の記述をめぐって、ネチネチと父の言葉を一々反駁してしまった。
これは、本当に時間の無駄である。今更気づいたのかと言われれば、その通りなのだが、こんなことも気づかないのがここ昨今の自分なのである。
ここ最近は、自分の感情の制御の事ばかり考えているが、感情の制御ができない理由として、最近認知症に関する勉強を怠っていることによるのではふと思った。仕事の方は基本的にはそんなに忙しくなく、本業のお勉強に少しずつかかっている所である。ところが、少し前、仕事の方で若干慌ただしい時期があり、その時期を契機に認知症の勉強がおろそかになっていたように思える。加えて、本業の勉強をしたいという思いが重なり、認知症の勉強から益々遠ざかっていたように思える。
少しずつ、勉強を再開するつもりである。
父についていえば、昨日はメモ帳をめぐる軋轢以外は特に無かったように思える。ただし、記憶力については、確実に四月よりも悪化しているように思える。本来であれば、病院にでも行かなければならないのだが、全く、行く気が無い。ハッキリ言って自業自得なわけだが、介護する我々にとっては色々問題である。こんな中途半端な状態が続くのは、はっきり言ってきついのである。
4月20日の発症(本当はもう少し前からだろうが)からもうすぐ3か月が経とうとしている。全く病院に行くことをしない人間に対して、何もできないでいる自分に苛立っているが、同時に上で書いたように「自業自得だよね」という思いが重なるのである。
この中途半端な状態を何とか打開したいのだが・・・。
最近、自分は体を鍛え始めている。目の前で父親が周囲に面倒をかけているのみて、少なくとも自分は父のようになりたくないと思ったからである。自分の年齢ではもはや手遅れかもしれないが(認知症は発症の20年前からすでに何らかの形で症状が出ているとネットの記事で読んだ)、できることは取り敢えず何でもしようと思った。自分ももはやそんなに生きることができるわけではないのだから。