朝6時半に御出勤とのこと

 今日、朝起きたら、父はいなかった。母によれば、朝6時半にはすでにいなかったという。ということは、もっと早く出ていった可能性もある。恐らく職場である。昨日の段階では、今季限りで身を引かせてもらうなどと言っていた。おそらく、自分が身を引くということで、それに伴う手続を確認したいため、職場に行ったのだと思う。

 朝9時過ぎには無事帰ってきたが、老齢の身には応えたのか、そして朝ごはんも食べずに出ていったこともあって、母が急遽作った朝ご飯を食べた後、椅子の上でうとうと眠ってしまった。今は起きて歯を磨いているが、今日一日はおそらく大人しくしているだろう。

 父は、もはや、頭では仕事はしたいと願っていても体力が持たないということを恐らく自覚している。だから、授業はできないという諸々の発言はおそらく嘘ではない。だが、このまま職場から離れてしまうことはしたくないのだと思う。これからも、この身を引くということをめぐって、執拗に電話を元の同僚や職場にかけまくり、職場に押しかけたりするのだと思う。この身を引くという言動は、父が学校とつながるための新たな口実であると思う。

 まもなく、夏休みが明け、また、バカバカしい日が再開するのである。