不気味な静寂

 昨日は、色々と大変だった。いつものように元の同僚の方が電話をして頂いたおかげで、父の職場襲撃は無事阻止された。しかし、その際、職場で風邪がまん延しているので父に来ない方が良いと言ったのが、不味かった。当初、父は病気を恐れて職場に近寄らないようにしようとしたのですが、何を思ったか、職場の別の部署に電話をして、風の蔓延の事実を確認したのである。当然、風邪がまん延という事実はないため、この風邪による防御策は破綻してしまった。

 父としては、元の職場に対して良くも悪くも責任感があり、どうにかしなければならないと思ったのかもしれないし、もしくは、この「風邪作戦」に疑いを持っていたのかもしれない。とにかく、バレてしまった。

 父は今のところ、我々に対しては妙に落ち着いた対応を示しているが、どうも昨日の夜、母に「職場をやめる」(これも毎回書くように変な話であるが)と告げたようである。

 私の推測に過ぎないが、自分が周りからどう思われているか、遅まきながらきづいたのではないだろうか。ハッキリ言って、はた迷惑な存在であり、職場の方々から電話攻勢に対抗するために着信拒否されたり(これは私の方からむしろ勧めた)、どう対応すればよいか教えて欲しいという職場の方々からメールが送られてたり、まあ、嫌われっぷりが半端ないのである。

 父に対しては気の毒と思うのが半分、やっと思い知ったかというのが半分、そんな気持である。しかし、恐らくであるが、また忘れてしまうのであろう。それもものすごく近いうちに。