病院に行けば卑屈になる。

きのうというか、一昨日の夜になるのか、2月6日から7日にかけて、尿道についてゐる管を外そうとして、痛みが生じたらしい。父は、自分で救急車を呼んだ。これで我が家は2回目である。救急車が来ると自分の脚でさっさと入っていった。私も慌ててついていった。車中、父はあれほど痛身を訴えていたにもかかわらず、痛みは治まってしまったようである。それでも、念のためということで家から少し離れた病院にて診察してもらい、そのまま帰宅となった。夜の3時ぐらいであった。

 とにかく、大げさなのである。認知症がそうさせるのであろうか。ギャーギャー騒いで、感情を制御できなくなっている。ある程度時間が経つと、あっさり、痛みを訴えることを止めてしまうのである。

 家に帰ると、自分の尿道に管がついているのが、悔しいらしく、自分は犠牲者だ、自分は悪くないと、ギャーギャー騒いでいた。私は、認知症外来に行かず、認知症を悪化させて、泌尿器系の薬を飲み忘れたことが原因であって、自業自得だと言うと、なんでもかんでも認知症と結びつけるなと、またギャーギャー騒ぐ。こちらも、推測でしゃべっているぶぶんもあるし、専門家でもないので、あまり強く言わず、というか、強く言えば言うほど、でたらめなことを父は主張し始め、膠着状態になる。自分はちゃんと薬を飲んでいる。薬を他人に管理されるいわれはないとか、もう、薬の管理の話になってしまうのである。薬がどこにあるのかも答えられず、一番最近で、何時薬を飲んだのかも自分ではもはや答えられない、そんな父の戯言等、まともに受け取るのもバカバカしいが、このままだと、全員まともに睡眠もとれないので、このまま終わりそうもない議論を、私が止めて、私はそのまま、自室に戻り寝た。というより、椅子に座ったまま寝落ちした。これで2日連続、布団で眠ることができなかった。