昨日は、少し工夫をしていた。

 父は尿道に管を通してチューブを経由して体外のパックに尿を排出し、たまった尿を定期的にトイレに流すことによって膀胱の機能を維持している。この尿を溜めるパックがわずらわしく、今までは紙袋に入れていた。これが面倒くさいのは、移動の際にそのパックが入った紙袋を持っていく必要があり、片手がふさがってしまうのである。

 ところが、昨日の父は久しぶりに頭を働かせた。いつもは紙袋に入れて輸送している、そのパックを腰にゴムで巻き付け、両手の自由を確保したのである。私は、子供が何かできた時に、大はしゃぎする親の気持ちがなんとなくわかった気がする。なんかめちゃくちゃ嬉しかった。ところが、しばらくして、尿を排出した時、腰からパックをはずしたのだが、そのパックを腰につけることを忘れてしまったようで、「このゴムはなんだっけ」とか言い始めた。私がいくら説明しても、結局元のように腰にはつけてくれなかった。私としては、是が非でも腰装着モードは定着して欲しい。今日も教えるつもりである。

 あと、父に同窓会の連絡がきた。父は出ると言ったが、これはどうだろう。健康面では本当に問題は無いのだが・・・脳と膀胱以外は。。。

 私も迎えに行くとかすれば行けるかな。