うんこ処理班

昨日は、一昨日と打って変わって、父は大人しかった。なんか午後まで寝ている。

昨日の救急車騒動で疲れていたのだろうと勝手に思っていた。父の様子を一通り見て、父の寝室を去ろうと思ったとき、なんか異臭がした。

父にうんこをしたのではないかと問うと、していないと答える。私は父にお尻に手を当てて見てと言うと、父はやっと犯行を自供した。

私は、正直動じていなかった。極めて、メカニカルに父を浴槽に入れて、シャワーをお尻に当てて、お尻や足についたウンコを拭き取った。自分でもおかしなくらい冷静だったのが不思議だった。淡々と着替えやタオルを用意し、父にそうした着替えを着せて、椅子に座らせた。暖房を効かせた部屋であるにもかかわらず、寒い、寒いと言っていたのが気になったが、原因は分からずじまいだった。昨日は、本当に大人しく寝たようである。

しかし、気にになるのは、恐ろしく、憔悴しているのである。ギャーギャー救急車を呼んだり、私や母の言うことも聞かず、尿道の管を外そうとする時のあの元気が一切無くなってしまったのだ。何があったのだろうか。