4度目の救急車と入院

 昨日は、タイトルにもある通り、4度目の救急車搬送となった。そして、今までと異なるのは、短期であるが入院することになったことであろう。

 昨日から、血がカテーテルを伝って、どんどんおしっこパックにたまっていて、私や母は病院に行くべきだと言っていた。父も一昨日から昨日の朝までは、病院を訴えるだの、怒鳴りつけてやるだの、意気軒高だったが、昨日のお昼ごろには、病院には行かないといったことを繰り返していた。なんでも、そこの病院で何をされるか分からない、信用できないというのが理由らしい。結局こんな感じでグダグダになるのである。しかし、血液交じりの尿が相変わらず出ているし、なんか「寒い、寒い」と言っているし、

どうみても、体調が悪そうである。病院へ行く行かないの押し問答を私と父の間で行っている間に時間は過ぎ、私は結局自室に戻り仕事をして、父は居間に残された。しばらくして、夕方、私は不安になって、居間に行くと、誰もいない。トイレかと思ったがトイレにもいない。どこにいたかとと思えば、風呂場で座り込んでいた。声をかけても顔を叩いても、声をかけても反応がない。風呂場には何故か脚立が立てかけてあり、何か作業をするつもりだったのかもしれない。

 私は、慌てて、救急車を呼んだ。もう救急車には慣れているので、急いで支度をして、救急車の来るのを待った。救急車が来ると、居間に父を運び、一度そこに寝かせて、熱や脈拍?のようなものをとった。熱を測ったら39度であった。このまま救急車の中に入り、出発したが、中々診察してくれる病院もなく、救急隊の方々、方々に電話をかけていた。しばらくして病院が見つかりそのまま、入院の運びとなった。

 救急隊の方々にはもう何度もお世話になっているが、皆さん本当にすごい方々である。改めて感謝する。

 病院では、先生から父の症状について教えて頂いた。どうも尿道カテーテル尿道の壁に当り、そこか出血し、その血が尿道の固まり、おしっがどんどんたまり、その一方で血液交じりの尿がどんどん体外に流れていったとのことである。先生に、私はカテーテルを外すことはできないのかと問うと、やはり外すことはできないとの答えが返ってきた。もし外せば、尿がどんどん膀胱そして尿管にたまり、やがて腎盂炎そして、敗血症になって、低血圧状態になり、死に至るとのことだった。私は、父の姿を見て外してあげてもと思ったが、大いなる間違いであることに気づかされた。

 それまで、イマイチ尿閉の怖さが実感できず、父になぜカテーテルを外してはダメなのかを説明するとき、若干しどろもどろになっていたのだが、今後、父に対しては、この敗血症の恐怖を正しく伝えることでカテーテルを引き抜くことの抑止に繋がればと思う次第である。

 結局、父は搬送先の病院で数日、もしかしたら一週間から10日入院とのことである。

膀胱や尿管にたまる細菌を洗浄するのに時間がかかるとのことである。治療自体は私も納得しているのだが、問題は費用である。なんでも、部屋が空いておらず、個室で入院とのことになってしまった。正直、父が私たちの言うことに従っていれば・・・。

 病院で父の治療の合間の医師や看護師からの説明やら入院の手続き等で日付を跨いで、夜の12時に帰ってきた。とりあえず、数日、静かな日々である。この間にできることはすべてやるつもりである。