感謝

 昨日は、ビデオメッセージの件で色々と質問メールを送ったその返信メールが帰ってきた。結論から言えば、ビデオメッセージの件は中止であり、父やそのご家族にまで辛い思いや御迷惑をかけることはできない、とのことである。本当に申し訳ないという思いである。多分ビデオメッセージを送れば、会も盛り上がったと思うし、私は、先方に色々残念な思いをさせてしまったと思う。ここで詫びても仕方ないのだが、本当に申し訳ない。

 このように中止となったにもかかわらず、先方からは、年内に父に会いに行きたいとまで言って頂いた。思わず、メールを読んでいて泣きそうになった。今は、ただのボケた爺さんと化した父にまだこうした思いを伝えてくれる方がいるのかと思うと、何とも言えない気分になる。

 後、先方のメールで初めて知ったのだが、数年前、父は先方に、同じ内容の電話を複数回かけてきたことがあったとのことである。このことから、先方は父が認知症ではないかという思ったらしい。この「数年前」というのが、私にとって衝撃だった。私や母が父の認知症に気づいたのは去年、2022年4月20日ぐらいである。そのあと、実は年賀状を同じ人に何枚も送っていたという話を聞いたりしたが、少なくともごく最近発症したのだと思っていたのに、実はもっと前から発症していた可能性もあるということに驚いた。私たちはまったくその兆候に気づかなかったのである。気づけなかったのである。

 

追記、メールに気を取られて、すっかり忘れてしまったのだが、実はこの日、父は、元の職場に行った。久しぶりである。7月以来か。なんでも、所類をもらいに行く必要があるとのことである。私が、何の書類かと聞くと、分からないと答える。そして玄関に向かい靴を履く。「分からないのに行くのか」と尋ねると少し悩み、どうしていくのだろうと呟きながら結局出て行ってしまうのである。もう、説得は不可能なのである。結局その日の午後には帰ってきたのだが、なにせ、2週間ぶりぐらいに家を出て、いきなり電車に乗って、片道30~40分の場所に行くのである。疲労困憊という感じで、そのまま寝てしまった。あとはラーメンを食べてきたらしい。まだ、そうした社会性は残っているようである。