今日も私は眠い。

 日付が変わって、本日の午前2時30分頃、父は布団を畳んで、洋服を着替えて、今に降りてきた。私は嫌な気分がして、降りてみると、どこかへ出かける気だ。まだ夜中だと言うと、きょとんとした顔をして、そして、自分の尿道についてゐる管やチューブを見て、おもむろに「外してくれ、お願いだあ~」と情けない口調で私や母に懇願を始めた。私がダメだといっても、何とかしてくれと懇願してくる。私だって、できることがあれば、何とかしてあげたい。でもどうしようもないのだ。管を抜く、ダメだの問答が続いて、午前4時半にやっと寝た。

 今日も恐らく、同じことが起きると思う。原因は日中に寝過ぎであり、夜に中々眠れないことにあるのだと思う。とりあえず、今日は昼前に何とか起こした。昨日は14時半まで寝ていたので、多少なりとも早く起こしたと言える。この調子で、父の起床リズムを元に戻す。私も早く寝て、朝早起きして、父の深夜の暴走に備えるつもりである。

 認知症は、理解すること、考えることを放棄することが無ければ戦える。まもなく1年が経とうとする中で、私が気づいたことである。