ちゃんと本読んでいますか?

 昼ご飯を食べに行き、席の順番を待っている時に、年下の同僚に言われた言葉である。なんというか、いわゆる「虚を突かれた」というやつである。私の本来の仕事はまさしく「本を読んで」なんぼの仕事のはずである。ところが気がついたら、何も読んでいない。読んでいるのは何というか、ただの活字であり、活字の向こうにある、新しい情報をつまみ食いしているだけなのである。自分でも何を言っているのかよく分からなくなっているが、とにかく、本を読んでいないのだ。端から見てもそんな風に見えていたのだろう。情けない。

 父の介護や仕事を言い訳にしてしまいがちであるが、世の中私より大変な人などいくらでもいるだろうに・・・。

 なんというか、とにかく情けない気分である。みっともないと言った方が良いのかもしれない。

チラシの裏にでも書いた方が良い内容で申し訳ないが、色々と自分にはくるものがあったので書き留めておいた。

父の様子については・・・昨日、久しぶりに私が父の薬を取りに病院に行った。ここ数カ月、母にお願いしていたからだ。介護認定の際に色々とお世話になったことを告げ、父の様子を説明した。あと母についても色々と相談した。一度、地元の病院で健康診断をした方が良いのではというのが回答だった。一緒に父もしたらどうかとのことである。名案だと思ったが、家に帰って、父や母に相談すると、母は構わないと言ったが、父は自分は「職場で健康診断を受けているからしない」といつもの返答だった。診断結果を見せて見ろといっても、そんなものは無いと答える。そんな企業は日本中探しても無いと言っても、父には理解できないようである。

 私は、このやりとりの不毛さを感じつつ、もうこの人はダメだなと改めて思った。だから、父にはもう何を言っても意味が無いから、これ以上言わないと告げた。だが、父とは違って、母はまだ間に合うから診断は受けた方が良いとも告げた。父はしばらく無言になったが、私の嫌味というか絶望を少しは理解してくれたのだろうか。いや、全く理解していないだろうなあ。数時間後になれば私の行ったことも忘れてしまうのだろうし。

母にはとりあえず、休んでほしいし、この時期、夜は寒いのである。夜更かしは明らかに体を悪くするだけであり、何とか少しでも長く睡眠時間を多くとってほしい。