次から次へと言い訳を

 昨日の父は、昼寝をして急に起き出すや、あちこちに電話をかけ始めた。何やら仕事の事を思い出したらしく、その仕事についての納品を聞きまわっていた。当然、電話を受けた側もびっくりしたらしく、あきれ返っていたようだ。私も色々説明した挙句、納得した・・・わけではなく、また、どっかに電話にしたようであるが、結局つながらず、渋々と言った体で矛を収めたようである。どうも、自分の中で色々と記憶がよみがえってきてしまうようである。時間が経つにつれて、「色々あちこちに電話をかけてしまい、みんなからおかしな電話をかけてきたとバカにされるだろうなあ」と反省したりしていた。何をいまさらという感じである。「もう皆さんからバカにされていますよ」と言いかけたが、なんとか、堪えることができた。

 上記のように、時々自分がバカなことをやっているという自覚がふと生じるようである。でもそれは長くは続かない。

 本日も、朝、職場の元の同僚の方が、電話をかけてくださったのだが、今度は、健康診断があるから、行かなくてはならない等と言い始めていた。幸い、同僚の方の説得で職場襲撃は回避されたようである。この健康診断云々はよく父の言葉から出てくる職場襲撃の口実である。ハッキリ言ってでたらめな言葉が次から次へ出てくる。最初はよくもこう嘘ばかりつけるものだと心底軽蔑していたのだが、恐らく本人は嘘をついているという自覚は無いようである。悪意がいっそあればこっちも憎み切ることができるのであるが、こういう状態であると、私も怒りの方向を向けにくくなる。

 取り敢えず、今日は、私は職場に出勤するため、父の様子を見ることができない。できるだけ早く帰宅する予定である。