今年も終わりか。。。

 早いもので、今年ももう終わりである。父の認知症発症を私たちが確認したのが、4月20日頃だった。突然、職場からの非常勤の要請を記した用紙が手元から無くなったという話から始まり、色々なことがあった。私にとっては、生まれて初めて人の死を願った年になった。繰り返し行われる職場の方々への電話や職場への襲撃、自分でものを無くしたにもかかわらず、人のせいにする傲慢な態度、何度、父の死を願っただろうか。私の中で、父に対する印象がそれまでと全く変わった一年であった。私も母も父の行動の監視のため、行動が著しく制限されていった。

 このように色々と嫌なことばかりであったが、良いことも、少ないながらもあった。私から見れば、些細なことでは動じなくなったことであろう。父の言動を見ていると、自分の職場で起きたことや他人のちょっとした言動で、不安に感じるのがバカバカしくなった。なんというか、父のおかしな言動やその言動がもたらす影響に比べれば、この程度かという思いなのである。その意味では強くなったというか、面の皮が厚くなったと言えるのかもしれない。あとは、母の苦労が、ほんの少しだけ垣間見えたことであろう。今まで家事やらなんやら母任せだったが、この家事というものがいかに大変なものであるかを今年は思い知らされた。母に対してもそうだが、家事を行う全ての人に対して改めて尊敬の念を覚える、そんな一年だった。

 来年の事は多くは語らないが、私にとって重要な年になる気がする。具体的に何がというのは上手く言語にはできないが、とにかく悔いのない一年を過ごしたい。