失禁地獄

 しばらく、ブログを作成できなかった。理由は一つ。父の失禁である。もう何日にもわたって、大量の洗い物を選択している。意外とこれが面倒くさい。沢山お子さんのいる家庭では何度も洗濯機を作動させることもあるかと思うが、たった一人のじいさんの為に3~4回洗濯機を動かすことになるとは思わなかった。パンツだけで毎日平均7枚、ズボン下を3~4枚、寝間着を2枚、ズボンが2本、はくズボンが無くなって変なハーフパンツが1枚、肌着(上)が2枚・・・等々、これを毎日洗っている。我が家のスペースでは干すところがなく、ぎゅうぎゅう詰めで外に干している。干す作業は私が家に居る限り、極力私がやっている。しかし、私がいない時、母にお願いしているのが現状である。

 あとは、色々と出費が激しくなっている。寝間着×3枚、パンツ×10枚、シーツ×3枚、吸水シーツ×1、尿漏れパッド×1、物干し台(折り畳み式)×1台等、数万円がこの数日で吹っ飛んだ。あとは、折り畳み式のマットを買う予定である。これは今の敷布団が失禁により、おしっこまみれになっているからである。敷布団はそれなりに高いものではあるが、処分して、安い折り畳み式のマットに変える予定である。

 とにかく、金銭面でも体力面でも悲惨な状況になりつつある。本当にしんどい。それでも、色々とネットを調べるとちゃんと情報は出ているもので、少しずつ学習中である。問題は、母である。母はあまり介護についての情報が足りておらず、自分でネットを扱うこともできない。母からしたら、色々と暗中模索の状況だと思う。私もできるだけ、情報を母に教えてはいるのだが、家事をこなしながら勉強は大変だと思う。

 こんな地獄の日々の中で、少しだけ良いことと言えば、父の職場への襲撃や父の元の職場の同僚の方への電話攻撃がほとんどなくなったことである。父は自分の失禁に対するショックもあるだろうし、自分のおしっこでぬれた布団のシーツや下着をドライヤーで乾かすことで頭がいっぱいになってしまっている。失禁のおかげで、職場のことが頭からすっぽり抜けて行った感がある。たまに職場で写真を撮らなければならないとか、色々と愚痴ったりするのだが、だからと言って、あちこちに電話を駆け回ることはしなくなった。この失禁の問題でそれどころではなくなったのであろう。元々プライドの高い父からしたら、職場を襲撃して失禁等、目も当てられない事態だろう(誰でもそうか・・・)。この職場問題が収束しつつある点は、数少ない良かったことだった。