ほ~ら、いつものきた!

 題名通りである。いつものが来ました。父はカテーテルがいつ抜けるのか、昨日の夜から、我々に聞き始めた。もう、私は嘘はつくつもりもなく、「ずっとつけていなけばならない」と話しました。父は「うそだろ」と苦笑いを浮かべていましたが、あまり余裕も無さそうである。私が管理している診察券を渡せと要求してきた。なぜと問うと、

明日病院にいくとのこと。そして、病院の先生に、いつカテーテルを抜くのか聞いてくるとのことである。もう何度もみんなが説明しているのに結局忘れる。私は診察券を渡し「どうぞ、行って確認してきてください」と半ば突き放すようにつげた。

 そして、父親は今日、案の定早起きしてきた。どうやら行こうとしていたらしい。一応、私は次回病院に行く日程はちゃんと決まっているから、とその予定の記した紙を渡したら、とりあえず、今日は行くのをやめたとのことである。読んでいて、よくわからないかもしれないが、とにかく父は病院に行くことを思いとどまったようである。

 今後は、父がカテーテルを勝手に抜こうとすれば、死ぬということを何度も強調するつもりである。それでも抜こうとするのであれば、病院に一人で行ってくれと、私としてはもう半ば諦めの境地に入りつつある。