また夜更かしが始まりそうである。

 順調に回復しつつある父ではあるが、回復すればするほど、色々周囲に迷惑をかけ始める。本当に不愉快なジレンマが生じる。相変わらず、仕事があるといって、電話をかけ、仕事が進まないと言って、一人で勝手に不安になり、かといって本当に何か仕事をするのではなく、ボケっとTVをみたり、私や母の些細なミスをあげつらって、偉そうなお説教を始める。私に関しては、一時期、本当に私がブチ切れて、殴りつけようとしたことがあったこともあり、その時の恐怖がすりこまれているのか、父も私にはあまり言ってこないように思える(本当は認知症の人の脳にストレスを与えるため、暴力をふるってはいないとはいえ良くないことは分かっている)。母には平気でずけずけ文句を言っている。

 父には自分の尊厳を保つ場所も時間も与えられていない。このことは私も分かっているし、同情も共感もする。それでも・・・というのが、私や母の今の心境なのである。

 昨日は、4月26日に電柱にぶつかって痛めた歯の治療のため、歯医者に行った。今のところではあるが、駅前の歯医者に行って戻ってくることはまだできるようだ。しかし、高齢の上に引きこもりを続けたせいで、体力が本当になくなっている。リハビリ用の器具とか買っても使ってくれないし、本当にどうすれば良いのかわからなくなっている。

 あとは、気になる所と言えば、夜更かしが酷くなる点である。昨日というか、今日の夜中、いきなり起きてきて、仕事の件で、一人でぶつぶつ手帳を見ながら何やら呟いていた。また、母がイラつき始める日々が始まりそうである。