酷い雨だった

 昨日は、酷い雨だった。父の事ではなく、私の事だが、仕事が終わって、私は次郎系ラーメンというものを食べに行った。目的地までかなり離れており、強くなる一方の雨の中、ここで引き返すのは負けだと思い、何とか目的に着いた。

 結論から言えば、とてもうまかった。肉もスープも疲れた体には申し分のない塩分と油分である。でもお腹を壊した。翌日の午後までお腹の痛み、下痢が何度か生じた。ネットで調べたら同様の事態はしょっちゅうあるらしい。原因はニンニクと油そして大量の小麦粉が腸にダメージを与えるらしい。確かに美味い。癖になる。でもこれではとても無理だと思う。

 腸で思い出したが、認知症と腸は密接に関係があるらしいとのことである。何でも認知症の人達の腸を調べると特定の腸内細菌(乳酸菌?)の数が少なかったとのことである。やっぱり鍵は腸なのだと思った。とはいえ、あのこってりとしたチャーシューの入ったラーメンは何か中毒性のものがあるではないだろうか。また食べたくなってくる。

 家に帰ると、父は相変わらず、料理の遅い母にギャーギャーと文句を言っていた。いつもの風景である。いつもより一時間以上早く料理じたいはできていたのだが、父にすれば、若い頃の母のイメージがいつまでも頭に残っているのだろう。目の前の当事者たちは私も含めてもう棺桶に片脚を突っ込んでいる人達でしかないにもかかわらずである。父の時間は以前にも書いたように15~6年前で止まったままである。