風呂に入る父(前回11月1日)

  昨日は、元の職場への書類提出期限日だった。この書類をめぐり、父はここ数日、タイプライターだのなんだのと大騒ぎして、あちこちに迷惑を顧みず、電話攻勢を仕掛けていた。ところが昨日は比較的静かだった。いや、多少は騒いでいたような気もするが、それまでの騒ぎように比べれば全然静かであった。認知症というのは都合の良い病気である。書類提出ができないとなると、恐らくであるが、脳内で勝手に都合よく色々な事実が改竄され、書類提出が済んだ、若しくは終わったことになってしまうのだ。父は昨日の午後以降は書類のこと等一切口に出さず、母の料理が遅いだのなんだのと言って騒いでいた。おそらく、こうしたイベントは2月?ぐらいに来るから、またそこで同じ様にタイプライターが~とか言って騒ぎだすであろう。わかりやすい反応である。

 あと、昨日は、尿道カテーテルと足に着けるウロパックを繋ぐチューブが何故か外れたらしく、ズボンや股引がびしょぬれになってしまった。私は急いで修復し、父には風呂に入ってもらった。入浴の手伝いはもはや慣れたもので、私はスムーズに対応できた。

 書類騒動も終了?したこともあり、父は比較的早く寝た。