ドタキャンしやがった

 昨日は泌尿器科に行って、父のカテーテルの交換と薬の受け取りをするはずだった。ところが、家庭教師があるからといって、午後雨の中飛び出して行ってしまった。当然、病院には行けず、薬もついに切れてしまった。私もブチ切れて、怒鳴り合いになった。相変わらず、父は頓珍漢な言い訳を行い、私は思わず手が出そうになった。昨日の段階で、こいつに薬を渡すのを止めようかと思った。もう渡したところで意味もないし、勝手に死ねばよいのではないかと思った。よく認知症の患者の行方不明がニュースになるが、父にも行方不明になってほしいと心底思った。

 しばらくして、父も何か、不味いことをしたとは思ったらしく、私に対して低姿勢な態度をとってきたが、私は怒りが収まらなかった。これから在宅勤務が使いづらくなり、ただでさえ時間の融通が利かなくなるということがあり、そうした不安から、どうしても苛立ちを収められなかったのだと思う。

 この男の図々しさに対して、いよいよ私も実力行使をしてしまう日が来るのかもしれない。私はその時、暴行罪とか、保護責任者遺棄とか、そんな罪名でつかまったりするのだろうか。素人なのでよくわからないが、昨日はとにかく苛立った一日だった。