怒りが抑えられない

 我ながら、情けないと思うのは、すぐカッとなる所である。昨日も、父親が、「最近のテレビはぽっと出の素人ばかりだなあ」とつぶやいたので、私が「最近ではなくて、もっと前からそうだった」、「ボケて忘れてしまったのでは」と言った。父は、「そうじゃない、テレビをつけていたら、「今日初めて歌う」と出演者が自分で言っていたんだ。こんな素人がどのチャンネルつけても出てくる」と言った。私は、「どのチャンネルもとは言い過ぎだ。それにこんな状況は今に始まったことではない、やっぱりボケが進行しているからだ」みたいなことをネチネチ言い始めた。父は「そう思うならそう思っていればいい」と得意の逃走モードに入ったため、私はカッとなって「そんないい加減な話じゃねえんだよ、わかってねえのか」と大声で怒鳴ってしまった。その場は当然気まずい空気となり、私もその場にいづらくなり、自分の部屋に引き籠った。

 私としては、もっと父に自分の状況の深刻さを実感して欲しい。だから、父親が変なジョークや軽口をたたくたびにカチンと来るのである。とはいえ、いい加減私も自分を律するすべを身につけなければと思う。私も学習しなければならない。怒っても何も進展しないことを。

 

 それにしても、13日に起きた、姫路駅での焼身自殺の件は、記事を見ていて、暗澹たる気分になった。これは遠くない未来の自分の姿なのではないかと。両親2人を1人で介護・・・もはや無理である。私の家もいま母が倒れたら、私も同じ道を歩むのかも知れない。私はまだ足掻くつもりだったが、何というか自信がなくなってきた。