自分の事をご意見番とおもっているらしい。

 昨日、久々に雪が降り、比較的早く家路についた。父は相変わらず、元の職場や元の職場の同僚の自宅に電話攻勢を仕掛けていた。雪の影響等については、多少は気になっているようだが、基本自分の事で頭がいっぱいらしく、電話をしては誰にもつながらず、また別の方の家に電話をしては繋がらずを繰り返していた。ボケる前の父は、翌日の家の周りの雪の事も考えていたし、スコップを持って雪かきをしたりしていた。もはやそんな父を見ることはできないだろう。雪の降る空を眺めながら、何というか物悲しい気分になった。

 父は父で自分の事をご意見番のような立場だと認識しているようだ。父によれば、本当は、元の職場に関わりたくはないのだが、元の職場から色々電話がかかってきて、自分に相談してくるとのことである。そして、もうほとんど、漫画に出てくる「やれやれ系」の主人公みたいである。本当に幸せな頭だなあともはや羨ましさすら覚えるのである。話していると、私の頭が痛くなってくるので、テレビをつけて、もう強引に話を変えたりした。

 このブログを書いているのが、6日(火)、朝の8時である。まだ、雨は降っているが、昨日、予想していたほどの雪は積もっていない。少し、雪かきをしてみようと思う。