父は、誰かが家に留守番をせずに不在になることを極端に嫌う。昨日も、私と父の泌尿器科への通院と母の外出が重なることを知ると、父はバカみたいにギャーギャー大騒ぎした。しまいには一人で病院に行くといいだし、私に留守番をしていろと叫び出した。留守番がいた方がいいというのは決して間違っていないのだが、同時に何か異様なものを感じるである。家に対する異様な執着というか。昨年、父は２度入院したが、この時も、家に帰ると行って、入院先で手を焼かせたらしい。私や母にもはや厄介払いのような扱いを受けているにもかかわらず、まだ、こんな家が好きなのだろうか。私達の無言の圧力とか空気というものを全く理解できなくなっているのかもしれない。他の認知症の方々は良く分からないが、父に関しては、こうした私達の父に対する不快感により形成される空気や雰囲気のようなものが全く理解できなくなっているようである。
この頭のおかしな人間を宥めすかして、病院に連れていくことに一日の大半を費やすことになりそうである。その前にやれることは全部やらなくてはならない。
