と、件名に書いた通りだが、今の所、父は家にいる。だからどうというわけではないが、以前にも書いた通り、もう夏休みが終わりに近づき、また、あちこちに電話をすることになるであろう。昨日も、夜の9時半にご飯を食べている途中で、「明日は何時に・・・」とかブツブツ呟いて電話をかけようとしている。思わず、私もイラついて、「まだ夏休みだろう」とぶっきらぼうに言ったら、また、不快な表情を示して、私がいなくなったら電話するとか言ってまずそうにご飯を食べ始めた。
こうした繰り返される一連の行動を見る度に父に悪気はないとは思いつつ、やっぱり私は不愉快である。
父は、その後、あちこちに電話をかけ始めた。私は自分の部屋に戻っていたため、漏れ聞こえてくる電話のやり取りを聞くと、どうやら、すでに退職した先生のところに電話をしたようである。ところが、父はその人が退職したとは思っておらず、その方から退職した旨を聞いて、びっくりしていたようである。仕方のない話である。父の記憶は2005~6年代でストップしているのだから。いわば、父だけがこの世界から取り残されているといった感じである。
今日も、これを書いている時点で、カレンダーに書いた自分の日程を見て、うんうんうなっている。自分で書いたことも、もはやわかっていないのだ。メモの体をなしていないのだ。
母も何度も日程について問われて、いい加減イラついている。正直、9月が迫るにつれてこの家の不快度はどんどん上昇している。