どうすれば怒らずに済むか

 認知症の人に対しては、とにかく穏やかに接することが重要だというのは、よく聞く。私の知り合いで、認知症の家族の世話をしていた人や医師も同じことを言う。確かに、その通りだと思う。私も怒りに任せて、声を荒げたりすることや、自分の日々のストレスをぶつけるのを自分の気づく限りの処では何とか抑えようとしている。

 今のところ、苛立つポイントは、父が尿道からカテーテルを引き抜こうとする時である。この時、私の頭の中には救急車で搬送された時の事を思い出して、つい声を荒げてしまう。昨日も引き抜こうとしている姿を見て、苛立ってしまいそうになった。

 兎に角、病院に明日行こうと言って、その場をしのぐことしかできないが、自分の怒りが家の空気をわるくするのであれば、 有効な手段は何度でも活用する。

 あと、最近は兎に角忙しいので、一段落したら、介護の知識をもう少し深めたい。色々と金銭的なことが気になったりする。

 これを書いている時、また、今日も病院へ付き添いに行くのかと思うと心底うんざりするのだが、これも少し見方を変えれば、私自身引き籠りがちな生活を送っているので外にでる良い機会のように思える。あと、できれば、タクシーを使うのは減らしていこうと思う。たまには足を使って歩いてもらう。足腰の筋肉が衰えている今の状況では酷かもしれないが、やっぱり歩く、それもお日様の出ている時間に歩くというは必要だと思う。