またもや御出勤

 齢84にして、本当に元気である。以前、父に対して、私や母が先に死ぬと思うと私が父に言った事がある。私の発言に対して、父はそんな事は無いと言ったが、私は案外、私及び母よりも、この男の方が長生きするのではないかと思い始めている。

 昨日も、仕事の件で用があるといって、元の職場に行ってしまった。私が元の職場に電話をかけて、父の襲撃を伝え、謝罪したら、先方の方から、襲撃前に父から電話があり、それにちゃんと対応できず申し訳ございません、と言った趣旨の謝罪をされ、本当に申し訳なく思った。今や不利益しかもたらさない父とその家族に対して、罵倒の一つも言いたいところだと思う。毎度同じことを言ってばかりだが、元の職場の方々には本当に感謝しかない。父は2~3時間後ぐらいには家に帰ってきた。しかし、何をするために行ったのか、本人はすっかり忘れており、電話で元の職場に色々聞いていた。本当にバカみたいな話である。

 昨日は、母もやらかした。携帯電話のキャリアをいつの間にか変更していたのである。スーパーの前でよくやっている携帯ショップの出張所のようなところに行った際、店の口車に載せられて、いつの間にかキャリアが変わってしまったのである。本来は、自分の持っているスマホについて色々質問をしたかったようである。昨年の11月にスマホを購入して、4月にキャリアを変更したとのことで、わずか半年である。当然、本体の代金は月々の料金に上乗せして払っていたため、恐らく、この代金は、ちゃんと支払わねばならない。おまけに新しく入ったキャリアのコース内容がそれほど安くなっているわけではない。

 私は父の認知症にかまけて母の事をすっかり忘れてしまっていた・・・。父は父で、母のように新しいものに手を出すからこうなる。自分はそんなものには一切手を出さないとか、ふざけたことを言い始めたので、私はブチ切れてしまい、母の方は失敗から学べるが、あんたは、なにも勉強をしない。「無知無学のどうしようもないゴミくずだ」と言ったら、「ごみくずで結構」と言ってきたので、私は「ごみ屑なんだから、母の話に首を突っ込むな」と言ったら、父は、「関心ございません」、「話を聞いていると頭痛くなるので上に行く」と言って、その場から立ち去った。

 私も実の父を「ごみ屑」呼ばわりしてしまったことを反省する・・・つもりは全くない。結局、この父の守旧派っぽい変化への無関心・嫌悪こそが、今の父のボケとリンクしている気がする。私は、父が退職してから10数年間、この男は何をして来たんだという思いなのである。私は、仕事上、60代後半から70代、果ては80代の方と接することも多いが、私よりPCを使いこなしたり、新しいことにチャレンジしている方々をたくさん見てきている。その方々と比較すると、父の変化に対する苛立ちがどうしても先に来てしまうのである。

 

今も、タイプライターが無いと騒ぎ、隣の駅にあるという「店」に買いに行って、ちょど帰ってきた。なんでも土曜日なので店が休みとのことである。冷やし中華を食べてきたとのことである。

 PCも使えず、タイプライターを買いに行くためにバカみたいな時間と労力を使う。新しいものを毛嫌いする人間の悲しい末路である。