ついに風呂に入った。

 8月6日(日)に遂に父は風呂に入った。7月20日には風呂に入ったのを最後に、なんと16日ぶりである。とりあえず、嬉しい。薄汚い格好で部屋中をうろつかれると本当にイライラする。ただし、この風呂に入る時は、以前にも書いた通り、本当に面倒くさい。いや、訂正する本当は面倒くさくないのである。父の場合、認知症を発症しているため、風呂に入る時のカテーテルの取り扱いなどをすべて忘れてしまうのである。風呂に入るたびに一から教える必要がある。母は母で中途半端にしか覚えておらず、その結果、父がギャーギャー騒ぐことになる。もう、私がずっと風呂係なのかもしれない。何か悲しい気分になる。

 何とか無事に入ったのは良かったのだが、今度は明日、つまり今日本来行く予定だったカテーテル交換を行かないと言い出した。なんでも元の職場の集まりがあるとのことである。ハッキリ言って嘘である。元の職場に問い合わせれば、すぐわかることである。私は久々にイラつきつつも、なんとか、怒鳴りつけたりすることは回避した。しかし、もやもやが収まることはなく、なかなか寝つけなかった。