頻繁に入浴する(前回、1月28日)

 昨日の父は、また入浴した。何度も書くが、入浴自体は毎日でも行って欲しいので、それ自体、大歓迎ではあるのだが、正直な話、入浴をすると言うことは翌日に元の職場を襲撃する合図のようなものなので、かなり不安になる。とはいえ、手伝わないわけにもいかず、私も入浴を手伝った。私も手際良く作業を進めることができるようになり、父の入浴に関しては、それほど苦痛ではなくなった。

 入浴以外では、案の定、元の職場のある部署に執拗に電話をしていた。恐らくではあるが、先方の方で、我が家からの電話を着信拒否しているのか、全然つながらなかった。遂にそうした手段に出たかという思いではあるが、やむを得ないとは思う。父の書けた部署は父の電話により、日々の業務に支障をきたすと、苦情を述べていたことは、元の職場の別の部署の方から連絡が来ていたのでわかってはいたのだが、私としても、父の暴走を止める案もなくここまできてしまっていた。それ故に先方も、そうした強硬手段を取らざるを得なくなったということであろう。近いうちにお詫びをしなければならない。

 父は、元の職場に着信拒否をくらって、電話ができなくなると、今度は家庭教師の仕事があるから外出すると言い始めた。ところが、いつどこに誰の処に行くのか尋ねてもさっぱりわからない。私が執拗に尋ねると父も辟易としたのか、外出はやめた。そして、冒頭の入浴に行きつく。入浴は翌日の外出を示すシグナルであると私は書いたが、もう一つ、入浴の法則を見つけた気がした。それは、何も打つ手がなくなると、入浴を行うということである。そして、入浴が母にご飯が遅いと文句を言い、ご飯を食べ、テレビを見て、そしてつぎはぎだらけのズボンを修理するため裁縫をして、母にいろいろと明日の自分の予定(そんなものは本当は無く、父の中の妄想に過ぎないのだが)を語り、そして寝る。大体がこのサイクルである。こんな法則を見つけたところで、人様から見たらどうでも良いことなのだが、色々と、こちらの予測範囲で行動を起こされる分には、こちらのストレスも少ないので、助かるのである。

 あと、おとといのことであるが、一応、介護保険の申請というか更新の手続きを済ませた。少しホッとした。