介護認定

昨日は、介護保険認定の調査員が我が家に来た。父と私は、この調査員が来る前に、父の元の職場への電話のかけすぎについて、馬鹿みたいに大喧嘩をしていた。父には元の職場からクレームがあることを何度も私は伝えているにもかかわらず、父は、「初めて聞いた」、「二度と電話はしない」とギャーギャーと文句を言った。そんなすったもんだのところに調査員が来た。父は調査員の前では外面がとてもよく、質問にもよく答えていた。とにかく、私から見たら、次から次へ出まかせを良く言えるなあと思っていたが、本人は多分本当の事だと信じて疑わないのだと思う。例えば、自分の教え子の医者が定期的に自分の健康を見てくれるとか、自分でなんでもやってしまうたちなので、あまり母や私に世話をしてもらってはいないとか、ようはええかっこしいなのである。ただ、調査委員が色々な検査をすると、父はすぐにぼろを出す。ちょっとしたテストをやったり、家の建て替え時期等を問うと、全く答えられない。私としては調査員には父のダメさを見抜いて欲しいと思う次第である。

 あと、やはり思ったのは、父の足腰は思いの外、強靭だということである。調査員がテストとして、父にその場で立ったり、足踏みをさせたりさせるのだが、意外とスムーズに動くのである。あと、布団から起き上がる時、お年寄りはスムーズに起きれないのだが、父は、調査員が危ないからやらなくてもいいと言ったにもかかわらず、その場で、いったんしゃがんでスムーズに立ち上がった。

 調査員が帰ると、庭の植木の手入れを急にはじめた。誰もやらないとかブツブツ文句言いながら、作業をした。そして、今度は公的保険に関する書類を出すとか言って、その書類の作成を行う過程で、私や母の性別年月日や収入を何度も確認のために聞いてきた。すぐ忘れるのか不安なのか、何度も聞いてきた。そして、いざ投函の段になると糊が無いとかいって、外に買いに行ってしまった。戻ってくる、今度は切手が無いと言って買いに行ってしまった。結局2度も外出したあげく、肝心の書類は投函できなかった。バカみたいな話である。

 色々アクティブに動いたからか、父は血尿を出してしまった。私はこれを機に、父のカテーテルとレッグパックを繋ぐチューブを固定するために包帯を止めるバンド(伸縮性のある網みたいなやつ)を半分に切って、父に装着してみた。これで巧く固定されれば、陰茎がチューブに引っ張られて尿道や膀胱から出血と言った事態を回避できるのではないかと思った。うまく行けばの話であり、半ば願望である。

 父にとっては昨日はアクティブに動き過ぎたのか、かなり早く寝たような気がする。