なんか手際よく風呂に入る(前回11月13日)

昨日は、日曜日ということもあり、父も大人しかった。相変わらず、夕食が遅いだのなんだのうるさかったが、それ以外は、特段、人に迷惑をかけるでもなく、穏やかな一日をすごしていたように思える。あと、昨日、一週間ぶりに父は入浴をしたのだが、何と一人で、カテーテルからおしっこパックを外し、はずした箇所にキャップを当てはめたのである。ちょっと衝撃を受けた。いつもは私や母が手伝っている作業である。カテーテルからおしっこパックとカテーテルを繋ぐチューブを外す時、膀胱に残っていたおしっこがカテーテルから出てくることがある。私や母はそれをバケツに入れるのだが、どうやら、そうした作業も一人でやったようである。周りにおしっこがこぼれた形跡はない。しばし呆然としつつ、私は父が風呂に入るのを見送った。認知症の人間でも学習するのだろうか。私は父の行動にもはや何も期待はしていないので、これで認知症の進行に改善が見られた等の楽観的なことは考えてはいないが、取り敢えず驚いた。ただし、風呂から出た後、しばらくして、一つだけトラブルが生じた。カテーテルからチューブが外れてしまい、おしっこが漏れてしまったのである。父が着ていたズボン下が若干濡れてしまった。このカテーテルとチューブのトラブルは、今までも、しばしば生じている。カテーテルとチューブの接続がどうも毎回しっくりこないのである。また、父は、冬はズボン下を履くため、足元や太もも辺りがきつくなり、何かの拍子でカテーテルとチューブの部分を圧迫して外れてしまう方向に働くのではないかと推測している。もちろん、きつく締めれば問題は無いのだが、締め方にも色々とコツがあり、カテーテルをチューブの先で包み込むように接続しないとダメな様である。これが意外と面倒くさい。規格は共通なはずなのだが・・・。

 とにかく、最後でトラブルは生じてしまったが、父が入浴に関して能動的に動いたことは衝撃だった。