昨日の父については、夜中の2時半ぐらいにいきなり起きてきて、病院からの書類が無いと大騒ぎしていた。私は、なんとなく、どの書類のことかわかっていたので、食卓の上に無造作に積んであった書類の束の中から、病院の書類を見つけ出し、父に渡した。父はこの書類を何度も見ているはずだが、この書類は初めて見たと言って、ずっと読んでいた。おかげで父が本当はどんな書類を探していたのか分からぬままとなってしまった。父は「この書類はいつもらった？」とか、「こんな書類、自分は知らない」、だの私に矢継ぎ早に質問してきたので、一緒に看護師から説明を受けていることを何度も説明した。私もだんだん気分が悪くなってきて、「明日病院があるから寝かせてくれ」と言ったら、父も申し訳ないと思ったらしく、おとなしく引き下がった。現に私は、下腹部が微妙に重いというか、不快な感覚に襲われており、それが思い切り顔に出ていたのだと思う。
父は、朝方、母に対して、病院からの手紙が盗まれただのなんだのと話していたようである。なんか病院関係の書類に昨日からやたらこだわっている。ところが、私が、昼頃、病院から帰ってきたら、そんなことは全く忘れてしまったようである。私が買ってきたサンドイッチをもぐもぐと食べて、特段、何かについて騒ぐことなく、過ごしている。今日の午後３時、父はポストにハガキを出しに出かけた。近くだから問題はないと思うが、若干不安を覚えつつ、今帰りを待っている。
