しつこく電話とそして裁縫

 昨日の父は、いつもの執拗な電話と布団と自分のズボンの裁縫で一日が終了していた。父は電話のためなら、食事もしません。おかげで昨日も2食だけです。電話のために朝食を食べたのは午後の4時半です。もう異常な精神だと思います。誰もあなたに電話などかけないし、あなたの助言も必要ないと言っても、答えるのも煩わしそうに、生返事と無視を繰り返した。本当に鬱陶しい。そうして、ひとしきり電話をして、誰も電話に出ないことにブツブツ文句を言ってから、今度は優雅に日も暮れてから、朝食を召し上がる。ハッキリ言って、食わない奴は長くは生きれないよ。別にエビデンスは無いし、直観に過ぎないけれども、こんな生活を繰り返して、母や私の忠告を無視し続けて、飯を食わず、ひたすら迷惑電話を繰り返す。こりゃ無理だよ。しかも電話をかけている時は、ずっと立ちっぱなしである。ただでさえ、腰や背中が悪い人間が休みなく電話をする。そりゃ無理だろう。以前にも書いたが、父は、化け物みたいな体力の持ち主ではある。しかし、こんな生活を繰り返していれば、いくら化け物みたいな体力を持っていても、早晩お亡くなりになると思う。私のこんな文章を読んで、なんて酷薄で無情で恩知らずな人間なんだろうと思う人もいるかもしれない。私は、もはや、そう思う人が居るのであれば、そう思って頂いても結構である。いつか、同じ立場になる人達に、少しでも役に立つデータを提供できればそれで良いと思っている(反面教師になることを前提で)。

 話が少しずれてしまったが、嫌がらせ電話が終わってからは、布団と自分のズボンの裁縫を始めた。父の履いているズボンは繕った糸が見えてハッキリ言ってみっともない。世の中の人間は、自分で裁縫をやるなんて立派な人じゃないと思うかもしれないが、もはや限度である。ただただみっともないだけなのである。私は近所のお店でズボンを買いに行こうと言っても聞く耳を持たない。おそらく、レッグパックを見られるのが恥ずかしいとかあるのかもしれないが、そのボロボロのズボンで歩き回る方がよっぽどみっともないように思える。先日の介護認定の調査でもボロボロのズボンで臨んだ。

なんとかならないものなのだろうか。